今日の一冊。
本日の読了はこちら。
服部文祥『お金に頼らず生きたい君へ』。
タイトルで、「十代向けの金融教育の本かな。」と勘違いし、
図書館システムで予約して届いた本なのですが、
「廃村自力生活記」の本でした。
一瞬ためらいましたが、「はじめに」の部分を読んだらなかなか面白い。
「実は日本人として存在しているだけで、常になんらかのお金がかかっている。」
とか、
「社会人になったら、どこかの企業に勤めたり、起業したりして、経済社会に参加して、お金を稼いで、それで生活を購入して生きていくことに、違和感を覚えている人がいるのではないだろうか(私だ。)」
など。
十代の子供たちにも読みやすいし、大人も読みやすい文章で、
でも現実問題、「現在はまだ、田舎で自給自足生活をするためには、ベーシックインカム分を稼がないといけない。」っていうこともきちんと書いてある。
著者が登山家で、サバイバル登山を経験している方だからだと思いますが、
「生きるとはなにか」をじっくり考えて文章にしているのも面白いです。
私は、20代前半頃から(10代後半だったかな)、
「世の中の流れが速すぎてついていけない感じがして、途方に暮れる瞬間」が時々あったのですが、
私みたいな人も一定数いるんだなと、読み終わってなんとなく安心した一冊でした。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。