うさこの近況報告

日々の記録を綴ります

今日の一冊。

本日の読了は、ブレイディみかこ『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』。


高校生の頃、友人の家に遊びに行き、
私と友人と、友人の母親の3人でおしゃべりしていた時の記憶なのですが。


会話の中で、小学校の頃にいたやんちゃな男の子の話をしたら、
その子はどこに住んでるのかと聞かれ、私が地名を言ったら、
「ああ。そこは部落だから、その子は育ちが悪いのよ。」
と友人の母親に言われたことがあって。


小学校高学年の時に同和教育の授業があって、部落差別のことを学んだ記憶があり、
「私の周りでは差別はないし、もう平成だし、昔の話だろう。」と思っていた私とって、
それは衝撃的な出来事でした。


部落差別をする人が身近にいたことも、
それが仲良くしていた友人の保護者だったことも、
親の発言をうなずいて聞いている友人も(修正も否定もしなかった)、
全部が衝撃的で。


小学校時代の同和教育の授業は、保護者と一緒に映像を見る授業だったのですが、
もしかしたら、子供よりも親世代に対するメッセージだったのかもと思ったり。


といわけで、この本を読んだら、当時のことを思い出しました。


そして、ふと気づくと、私も娘がいる保護者世代になったわけで。


娘に当時の話とこの本の話をして、
「私が古い偏った知識で人を差別するようなことがあったら、ちゃんと指摘してね。」
と言っておきました。


多様性って難しいけど、まずは知ることが大事かと。