最近の一冊。
以前もここで少し書いたことがありますが、
2021年に、脳腫瘍を経験しました。
ちょうど3年前の今頃、原因不明の激しい頭痛から始まって、
3月末のMRI検査で病気が発覚し、6月10日に開頭手術を受けました。
頭の中に小さな爆弾を埋め込まれてしまったようなあの恐怖、
「下手すると死ぬんだな。」と、死がすぐ間近に迫ってきた感覚は、
その後の私の考え方や生き方に大きく影響を与えたと思っています。
今はもう、体は動くし毎日ごはんは美味しいし、ちゃんと元気に生きてるので、
「いい経験したよね。」と前向きに思ってはいるのですが(頭の傷跡は勲章!)、
いつ思い出してみても、あれは非日常の極みで、強烈な日々でした。
今まで、自分と同じ病気を経験した人の話を聞いたことがなかったのですが、
先日、私と同じ脳腫瘍(しかも同じ髄膜腫)を経験した、
関ジャニ∞の安田章大さんがNHKのスイッチインタビューに出演されたので、
録画して興味深く拝見しました。
「ああ、そうだよね。わかるよ~!」と共感したし、
この病気の経験を発信してくれることで、きっと救われる方もいるんだろうなと、
嬉しく思いました。
今日の一冊は、安田さんが対談を熱望した、番組での対談相手の方が書いた本。
国立がん研究センター中央病院 精神腫瘍科長 清水研
『もしも一年後、この世にいないとしたら。』
精神腫瘍医というジャンルを今回初めて知りました。
がん患者さん専門の精神科医および心療内科医のことだそうです。
番組内での、清水先生の「must」と「want」の話、
影響を受けた方も多いのではないでしょうか?
「やらなくちゃいけないこと」ではなくて、
「今自分がやりたいこと」にフォーカスする考え方、大事だなと思って。
私の場合、脳腫瘍を経験して以来、
「いつ死ぬかわからないんだから、自分らしく生きよう。」
っていう思いがいつも頭の片隅にあって、
①やりたいことはやる
②行きたい場所に行く
③会いたい人に会う
を三本柱に、自分の欲求に素直に従って楽しむことを大切にしています。
「must」と「want」が気になる方には、ぜひオススメの一冊。
特に40代以降で心の中がいろいろがんじがらめになってしんどい方、
この本を読んで解きほぐしてみるといいかも。
ちなみに、清水先生の『他人の期待に応えない』も図書館で予約中です。
人気があるようでなかなか順番が回ってこないのですが、
楽しみに待とうと思います。
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